行動の原因を、やる気や意欲といった心の中に求めても循環論や個人攻撃に陥ってしまう。
行動はその直後の結果によって、増えたり減ったりする。
そう考えるのが行動分析学の原理である。
それでは、行動の直後とはどういうことか。
それについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で172回目となる。
【引用はじめ】
人はなぜ仕事をするのか----自己実現ため?給料のため?昇進のため?行動分析学の立場からは、そのどれでもない。
行動は、直後の結果によって制御される。
この「直後」とは、まさに"直"後であるほど効果的だ。
行動分析学では、目安として、「60秒ルール」と呼ぶように、行動をしてから60秒以内に起こらない結果は、ほとんど意味がない。
仕事をしてから60秒以内に自己実現ができたり、給料がもらえたり、昇進するなどということは現実にはありえない。
したがって、自己実現や、給料、昇進が仕事をすることを動機づけるような直接の原因にはなりえないのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.16~p.17、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
行動の直後にどんなことが起きるのか。
それによって、行動が変わる。
それも60秒以内といったごく短時間内の結果によって決まるというのが、行動の原理なのだ。
今まで、こうしたことを考えたこともなかった。
給料を上げればとか、表彰すればとか、ほめればぐらいしか考えたことはなかった。
行動の直後60秒以内の結果によって、行動が変わるという。
それが行動分析学が唱える法則である。
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