熱、咳、痛みがあれば、身体の中に原因があると医学上考える。
行動に問題があると、やる気、意欲など心の中に原因があると考えることも多い。
それを称して医学モデルという。
それについて、再び舞田本では次のように言う。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で169回目となる。
【引用はじめ】
熱が出たり、咳が止まらなくなったり、痛みがあるなど、身体の具合が悪いときの原因は身体の中で起きている異変にある。
体内にインフルエンザのウイルスが侵入したり、炎症が起きたり、出血したり、という具合に、身体の中に異常が起きたことによって、発熱や咳、痛みの症状が出る。
それと同じように、行動の問題が起きたとき、多くの人は、やる気、能力、意識、意欲のように、心の中に原因があると考える。
これが医学モデルである。
すなわち、身体の中の変調が原因で病気の症状が現れるように、心の中の問題が原因で行動に問題が起こると考えるわけである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.14~p.15、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
行動の問題を心の中に原因があるとする医学モデルは、常識的に考えられることがとても多い。
本当にそれが原因なのだろうか。
そう考えることで齟齬を犯してないか。
かえって問題を複雑化、深刻化している可能性はないか。
見直す必要がある。
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