行動の原因を随伴性ダイアグラム(図示)にするとわかりやすい。
その書く手順にはコツがある。
それについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で191回目となる。
【引用はじめ】
行動の原因を随伴性で考えるときは、ダイアグラムを書いてみる。
ダイアグラムを書く手順は次のとおり。
1 誰のどの行動を分析するのかを決め、真ん中の「行動」に書く。
「行動とは死人にはできないこと」という定義を忘れずに。
できるだけ具体的に書く。
2 行動の直後に起こったことを「直後」に書く。
直後とは60秒以内である。
3 行動の直前に起こったことを「直前」に書く。
このとき、直前直後は対称的に(「ある」⇒「ない」またはその逆)。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.52~p.53、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
「課員の定時退社準備行動」の原因を随伴性ダイアグラムにする手順である。
まず「行動」、次に「直後」、そして「直前」の状況の変化がどうなっているか。次のようになる。
(行動) 「課員が定時退社の準備をする」
(直後) 「課長が睨む」
(直前) 「課長が睨んでいない」
これを順に並べ→を入れる。
(直前) 「課長が睨んでいない→(行動) 「課員が定時退社の準備をする」→(直後) 「課長が睨む」
このダイアグラムによって、「課員の定時退社準備行動」は減少するので、「嫌子出現の弱化」だということがわかる。
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