2020年6月28日日曜日

ダイアグラムを書く手順

 行動の原因を随伴性ダイアグラム(図示)にするとわかりやすい。
 その書く手順にはコツがある。
 それについて、舞田本では次のように述べている。 
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で191回目となる。

【引用はじめ】


 行動の原因を随伴性で考えるときは、ダイアグラムを書いてみる。
 ダイアグラムを書く手順は次のとおり。

 1 誰のどの行動を分析するのかを決め、真ん中の「行動」に書く。
   「行動とは死人にはできないこと」という定義を忘れずに。
   できるだけ具体的に書く。

 2 行動の直後に起こったことを「直後」に書く。
   直後とは60秒以内である。

 3 行動の直前に起こったことを「直前」に書く。
   このとき、直前直後は対称的に(「ある」⇒「ない」またはその逆)。


 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.52~p.532008年、日本経済新聞出版社刊)
                     
【引用おわり】

 「課員の定時退社準備行動」の原因を随伴性ダイアグラムにする手順である。
 まず「行動」、次に「直後」、そして「直前」の状況の変化がどうなっているか。次のようになる。
  (行動) 「課員が定時退社の準備をする」
 (直後) 「課長が睨む」
 (直前) 「課長が睨んでいない」

 これを順に並べ→を入れる。

 (直前) 「課長が睨んでいない→(行動) 「課員が定時退社の準備をする」→(直後) 「課長が睨む」

 このダイアグラムによって、「課員の定時退社準備行動」は減少するので、「嫌子出現の弱化」だということがわかる。 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿