2020年6月4日木曜日

行動の問題を医学モデルで説明

 行動分析学の分析とは、原因を見つけることである。
 行動の原因とは何か。
 それについて、再び舞田本から見てみよう。 
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で168回目となる。

【引用はじめ】


 行動分析学では、行動の原因を見つける。
 それでは、部下が期待通りの仕事をしないとき、その原因はどこにあると考えるか?
 やる気がない、能力が低い、意識が低い、向上心がない、意欲がない、スキル不足・・・・。
 全部当てはまると思っておられるかもしれない。
 しかし、行動上の問題をこのように説明することは、「医学モデル」と呼ばれている。

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.142008年、日本経済新聞出版社刊)


【引用おわり】

 行動についてどのように説明するか。
 行動の問題を「あいつは意欲欠けているからだめだ」と言ってしまうことが多い。
 だから、「もっとやる気出して、意欲を上げろ」となる。
 「えっ」、それでうまくいったためしがない。
 言葉や掛け声でなんとかできることでないのだ。
 行動の原因を心に起因とする「医学モデル」に頼りすぎてきた。
 行動分析学は別なところに原因を求める。
 

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