さまざまな基礎科学の上に応用科学がある。
基礎科学で見いだされた原理を活用して、世の中に役立つことが行われているのだ。
私たちの行動についても同様のことが行われている。
そのことについて、再び舞田本から行動分析学はどの分野に活用されているかを次に述べる。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で165回目となる。
【引用はじめ】
物理学や化学、生物学の基礎のうえに、機械工学や宇宙工学、医学や薬学といった、今日のわれわれの生活に不可欠な応用科学が成立しているように、行動分析学の基礎のうえに、応用行動分析学がある。
行動の原理を社会の中のさまざまな行動の問題に適用し、行動を改善する試みは、教育やスポーツ、地域社会における省エネやリサイクルの促進、医学、リハビリテーション、動物のしつけやトレーニングなど、すでに多くの分野で行われている。
そして、これをビジネスの世界で実現したものが、”組織行動マネジメント”と呼ばれ、生産性の向上や勤怠管理、安全管理、コンプライアンスの向上、コミュニケーションの改善などに貢献している。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.12~p.13、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
応用行動分析学は、人間の行動に関するあらゆる分野で活用できる。
私たちの身近な行動から会社の組織文化を変えるまで応用範囲が広い。
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