目標を低く抑える課長さんについてどう考えればいいか。そうするのはどんな理由からか。どういうことが強化されているか考える必要がある。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第125回目である。
【引用はじめ】
目標を低く抑えるのはなぜか。
低い目標を立てれば、結果的に目標達成率が高く出ます。ですから、低い目標を立てると、その瞬間に高い達成率への期待が持てるわけです。また、目標達成できないで終わる確率も低くなりますから、低い目標立てた直後には、目標未達で責められる不安感が減るわけです。
この課長さんは責められることに非常な恐れと不快感を持っているようです。
目標を低く抑える理由
先行条件(A)目標設定時に
⇒ 行動(B)低い目標を立てる
⇒ 結果1(C)目標達成率が高く出る可能性が増える(強化)
⇒ 結果2(C)目標が達成できない不安が減る(強化)
⇒ 結果3(C)目標未達成で責められる不安が減る(強化)
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.175
【引用終わり】
低い目標を立てるといろんなメリットがある。目標達成率が高まるし、達成できないんじゃないかという不安も減る。未達成の確率も低いのでそれに対する不安も減る。こうしたことの理由により目標を非引くすることが強化されることになる。
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