行動分析学マネジメントの基本の一番は、問題などを「行動的に解釈する」ことである。「物事を悲観的に見る」とは、行動的な解釈によればどうなるか。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第119回目である。
【引用はじめ】
ある課長の問題には次のようなものがあります。
- 物事を悲観的に見る
- 目標を低く抑える
- 会議でネガティブな発言をする
- 部下へのリーダーシップがない
- 部下とのコミュニケーション能力が低い
- 部下の仕事を支援しない
- 部長との折り合いが悪い
これらの問題を行動的に解釈しましょう。
1の「物事を悲観的に見る」というのは、「物事について悲観的な発言をする」と再定義しましょう。組織に悪い影響を与えているのは、悲観的な見方というより悲観的な発言だからです。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.171
【引用終わり】
「物事を悲観的に見る」とは、行動的に解釈すると「悲観的な発言」となる。発言の多くがネガティブだということだ。
結局は、ダメだしばっかりで新しい提案がほとんどないのである。これでは新しいアイデアなど生み出しようがない。
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