自分の会社の良さを知らせることが大事である。他にはない良さが必ずあるはずだ。ごく当たり前と思っていることが、結構すばらしいことだったりする。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第114回目である。
【引用はじめ】
どんな会社にも、良いところと悪いところはあります。悪いところを見ていたら、きりがありません。ですからマネジメントとしては、この会社のよいところに、いかに従業員の目を向けさせるかという努力が求められます。
こうした、自社の良いところを自社の社員に認識してもう活動を、インターナル(社内)ブランディングと言います。通常のブランディングは社外(市場、顧客、社会)に対して行われますが、最近では、こうした社内に向けたブランディングも重要視されています。
人の意識は不思議なものです。コップ半分の水を見ても、「半分しかない」と不満に思う人もいれば、「半分もある」とポジティブに見る人もいます。
しょせん完璧になれない会社を、いかに魅力的に見せるか。これはマネジメントの腕の見せどころです。問題があれば、それを改善しようとしていることを訴求しましょう。
他社より勝っているところがあれば、それを大きく取り上げましょう。辞めてしまったら、そうした改善後の会社にいることができず、他社より優れた環境を得られなくなることを社員に認識してもらいましょう。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.166~p.167
【引用終わり】
この会社で働いていることはとても意義あることだという思いを持たせたい。すべてがいいわけではない。
でも、一つでも自社の良さを知ることで、社員の認識を新たにするのである。
ダメ出しばっかりでは、やる気もなくする。
会社の良さを強調することで、社員もそれに応じて頑張る姿勢を見せることになる。
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