2021年5月17日月曜日

部下が課長から褒められても嬉しそうにしない理由

  部下の課長さんへの対応を分析すると、どうなっているか。課長さんが部下のことを褒めても特別嬉しそうにもしない。なぜそうなのだろう。

 そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第129回目である。

【引用はじめ】

部下は、課長から褒められたときに、なぜ嬉しそうな顔をしないのか。

課員に聞いてみたところ、「褒められて喜ぶなんて、子どもみたいで恥ずかしい」という答えが返ってきました。ここでも「子どもみたいなのはダメ」という理由が出ています。人は大人になるにつれ、自然の摂理を自分から否定してしまう悪い癖があるのでしょうか。世の中で大成功している人を見ると、彼らは実はかなり子どもじみたモチベーションで動いていることも多いのですが。

舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.178

【引用終わり】

 部下にしても課長さんから褒められたから、嬉しそうにするかというとそうでもない。そんなことで、嬉しがる必要もないという思いがある。褒められたから嬉しがるなんて子どもじみていると思ってしまう。素直でない。こうした部下の対応は、課長さんが部下を褒めることを消去してしまう。

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