相手の行動は簡単には変わらない。そうなると、相手への働きかけが弱化されたり、消去されたりする。相手への働きかけがされなくなってしまう。そうならないようにしないと、相手の行動は変わらない。相手の行動を変えるには、相手への働きかけが弱化や消去されない工夫が必要である。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第139回目である。
【引用はじめ】
相手の行動はすぐに変わるとは限らない。
つまり、相手の行動が目に見えて変化するまで、皆さんは弱化と消去の危機にさらされることになるのです。
変革がたいてい途中で挫折してしまうのは、こうしたことが原因です。変革を推進するという行動そのものが、実を結ぶ前に弱化・消去されてしまうのです。
したがって、人や組織を変えようとする皆さんは、他者の行動だけでなく、自分の行動をどう強化し続けるか、消去や弱化されないようにするか、うまい工夫を持っておくことが実は極めて重要なのです。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.186
【引用終わり】
相手の行動を変えるには、自らの行動も強化されるようにすることである。そうしなければ、相手の行動は変わらない。相手の行動を変えるための自らの行動変化も必要なのだ。
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