自らのより良い行動がうまくいったらどのように強化すべきか。自分を褒めることである。さらに、仲間からの励ましなども強化になる。できれば、あまり苦労しないでできる方策がいい。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第140回目である。
【引用はじめ】
相手の行動を変えようとするならば、できるだけコストの少ない、大変でない楽な方法とることもその工夫の一つです。なるべく弱化の影響を少なくしようとしているわけです。
そのほかに、ぜひ取り入れておきたいのが自己強化です。
自己強化とは自分を褒めることです。
やるべきことをやった自分を褒める。言うべきことを言った自分を褒める。望ましい行動をしたら、その直後に自分を褒めるのです。
さらには、お互いに称え合う仲間を持つことも有効です。たとえばあなたが誰かに対し、言いにくいけれど言うべきことを言ったとき、その相手の行動がすぐには改まらなかったとしても、「よく言ったね」と褒めてくれる仲間がいればどうでしょう。
あなたはこれからも頑張って言うべきことを言おうと思い、そのように行動するのではないでしょうか。
つまりここでは、あなたの望ましい行動を、仲間が強化してくれているわけです。このように強化し合う同志のような存在を持ち、お互いに励まし合うことで、なかなかは変わらない人と組織を最後まで諦めずに変えてゆけるようになります。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、 p.186~p.187
【引用終わり】
望ましい行動ができたらああ良かったと自らを褒めよう。仲間たちから褒めてもらえればなおいい。それも行動の直後であればもっといい。やり方も難しくない簡単にできることだと、抵抗も少ない。そうすれば、強化されることが確実となる。
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