仕事に対するプレッシャーはどの会社でもある。ある意味、プレッシャーを克服することが仕事でもある。しかし、プレッシャーも程度問題である。社員にとって克服できる程度でなければならない。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第115回目である。
【引用はじめ】
仕事へのプレッシャーがあることは決して悪いことではありません。どのような会社、どのような仕事にもプレッシャーはあり、それが嫌だという人は、そもそも仕事に向いていないかもしれません。
ですが、過度なプレッシャーはストレスのもとになります。それに、自分がいつかそのプレッシャーを克服できると思えれば忍耐もできますが、克服の見込みがなければ、そこから逃げることを考えるようになるでしょう。ですから、プレッシャーそのものをコントロールすると同時に、働く人の能力向上も積極的に支援することが会社にとっては重要です。
今の職場には、いろいろ問題があるかもしれない。でも、会社はそれを解決しようと取り組んでいる。
今の自分には、きついプレッシャーがかかっている。でも、会社の支援もあり、自分はいつかそのプレッシャーを克服できるようになる。今の会社は、お世辞にも完璧とは言えない。でも、他の会社より良い点もある。
社員がこのように信じることができれば、そこに希望が生まれます。その希望が、今いる社員を会社に引き留め、もう少し頑張ってみようかという気にさせるのです。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.167~p.168
【引用終わり】
仕事のプレッシャーに耐え、克服するための道筋が見えるようになっていれば、社員もその仕事への取り組み続けるものだ。その社員の仲間たちによる適切な支援も必要である。プレッシャーとなっている仕事の中身が明確になっていればなんとかなるものだ。その一つ一つを順序良く解決してゆくのである。
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