会社を辞めていく人を押しとどめるにはどうするか。会社に対する不満を少しでも減らす必要がある。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第113回目である。
【引用はじめ】
人が辞めないようにするには、どうすればよいか。
辞めていく人を見ると、辞めると決めた(辞表を出す)ことで、
- 会社への不満を感じなくなった
- 仕事のプレッシャーから解放された
- 将来への希望を持てようになった
といったことがあり、それを見て、「自分も辞めようかな」と思うという状況がある。
会社への不満は、皆無にはできない。ですから、辞表を出すことで不満を感じずに済むようになるということは、完全に消し去ることはできない。
ただ、不満の原因を一つずつ取り除き、働く人にとって良い会社にしてゆくことはできる。そうやって、不満のレベルを下げることで、辞めることによる解消効果を弱めることはできる。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.165~p.166
【引用終わり】
人が会社を辞めていく動機をいかに減らすことができるか。会社への不満を明らかにして、その不満の一つ一つをなくすことである。
不満の内容を行動レベルにとらえ直して、その不満行動が解消できる方策を試みることである。すべてを解消できるわけでないから、少しずつ不満を減らせるようにするのだ。
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