ここで取り上げている課長さんは、部下から仕事を手伝わないという訴えがある。それは必ずしも正しいとは言えない。課長としての支援のあり方を模索する必要がある。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第131回目である。
【引用はじめ】
部下の仕事を手伝わないという点についてはどうか。
これは、部下からの不満として出ていたものです。
部下の仕事を課長がどれだけ手伝うべきか。多少の苦労はあっても本人が完遂したほうが本人の成長にもつながるし、達成感も大きい。
課長に意見を聞いてみると、やはり「部下のために、あえて任せている」とのことでした。その意図が部下に伝わっていないことが、ここではむしろ問題と言えそうです。
ただ、課長に問題がないかと言えば、そうとも言えません。部下に仕事を任せるのはいいとしても、途中経過を確認することもしなければ、アドバイスすることもしないのです。
手伝うことはやりすぎかもしれませんが、状況を把握し助言を与え、必要なときにはアクションを起こすことは、やはり支援として必要なことなのです。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.179~p.180
【引用終わり】
課長さんは、部下の仕事ぶりにもっと関心を持つべきである。ただ単に部下に仕事を任せてなんら関わらないのでなく、途中の経過報告を受けて適切なアドバイスすることも大事である。課長さんとしての適切なかかわり方と言っていい。
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