初めてのこととか、あまり慣れていないことなどは、適切なヒントによってうまくいくことが多い。私たちの日常生活の中でもヒントを得て、うまくいくことって多い。そのヒントのことをプロンプトと言う。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第61 回目である。
【引用はじめ】
プロンプトの例は次のとおりです。
初めて来た駅で、目的のホームにたどり着くためには、色分けされている案内板を見ながら向かったりします。この案内板がプロンプトです。
初めて注文のあったお客様のところに商談に行き、どこで金額提示をしたらいいかわからない部下に対して、横から「では、そろそろ・・・」と上司がヒントを出すことで、正しいタイミングを指示する。この「では、そろそろ・・・」もプロンプトです。
日常には、補助的なヒントがたくさんあり、それを手がかりに人は行動をしています。駅の案内板のほか、手順書や操作マニュアル、タイマー、上司の声がけ、上司の手本等々が補助的なヒントになります。これらの補助的なものは、まだまだ経験が足りなく、スキルが不足している場合には、適切に行動していもらうために必要になってきます。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.75~p.76
【引用終わり】
難しいことに取り組んでいる時には、できるだけ失敗したくない。危険なことがあればなおさらだ。
そこで、成功しやすいプロンプトを手がかりにして、その課題に取り組むのである。そうすることで、難題にも果敢に取り組みやすい。尻込みすることなく、モチベーションも上がるのである。
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