ABAマネジメントが計画的にできるように、榎本氏は「便利シート」を考案している。
次のような5種類のシートである。「ABAマネジメント目的シート」「ターゲット行動シート」「ABC分析シート」「AC改善アイデアシート」「改善実施シート」。これらのシートを段階的に活用することで、望ましい行動を実施できるようにする。
「ABAマネジメント目的シート」の次は、「ターゲット行動シート」を使って、改善すべき「具体的な行動」を設定するのだ。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第171回目である。
【引用はじめ】
【2】「ターゲット行動シート」
1 改善すること
→2 具体的な「行動」を設定
改善につながる行動は? デッドマンテスト ビデオカメラテスト
→3 上記の具体的行動のうち、次のチェックから、ターゲットとする行動を決める
目的につながるどうか 観察できるものかどうか 指導できるものかどうか
【ターゲット行動決定】(優先して取り組む)
この「ターゲット行動シート」における2番目にやることは、具体的な「行動」を設定することです。テーマに関する具体的で、目に見えるレベルの行動に変換する工程です。「部下の報連相を徹底する」という表現のままでは、具体的な行動まで表わせていません。「徹底」しているかどうかは、第三者が客観的に判断することができないため、改善できているかどうかが非常にあいまいになってしまいます。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.208~p.209
【引用おわり】
この「ターゲット行動シート」で「改善したいテーマ」を決めたら、「改善につながる具体的な行動」を設定する。
そこでは、「デッドマンテスト」「ビデオカメラテスト」に合格できるものにする必要がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿