2021年12月8日水曜日

新人が新しい仕事に取りかかったら

  新入社員が新しい仕事に挑もうとする。それがうまくいかない。うまくいかないいろんな問題があるからだ。

 新入社員ばかりに責任を負わせたままでは解決につながらない。もっと外的条件に目を向ける必要がある。そこで、まずは「現状分析」だ。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第157回目である。

【引用はじめ】

 新人社員が、指示待ちから、自分から仕事をするように行動を変容するにはどうするか。そこで、ABC分析によって、現状分析を以下のようにしてみました。

 A:先行条件 「指示がない」 「ルーティンワーク中」 「初めての業務」

 B:行動 「定型外の業務に取りかかる」

 C:結果 「勝手にやるな」↓ 「時間が取られる」↓ 「次の行動ができない」↓

 分析してみたら結果が下向きの矢印ばかりだ。若い部下が新しい仕事をしようとすると、まわりは手間がかかるし、本人もうまくできずに、結局は新しいことに取りかかっても、次に何をやったらいいかわからない。「やらないほうが平和」といった状態に、お互いになっていたということです。

榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.189~p.191

【引用おわり】

 新入社員が今までやったことのない仕事に取りかかろうとすると、大きな壁にぶつかる。

 先行条件をみれば、明確な指示をうけてない。やるべきルーティンワークもいっぱいかかえている。業務そのものの経験がない。

 そうした業務に取りかかっても、結果、先輩からは、迷惑そうにされてしまう。時間がかかり過ぎて次の行動ができなかったする。新入社員にはうまくできないので、先輩たちには迷惑なのだ。

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