2021年12月27日月曜日

ABC分析で行動の原因を見つける

 ABAマネジメントが計画的にできるように、榎本氏は「便利シート」を考案している。次のような5種類のシートである。「ABAマネジメント目的シート」「ターゲット行動シート」「ABC分析シート」「AC改善アイデアシート」「改善実施シート」。これらのシートを段階的に活用することで、望ましい行動を実施できるようにする。

 1番目ABAマネジメント目的シート」、2番目「ターゲット行動シート」を今まで書き進めることができた。そして3番目の「ABC分析シート」を使って、優先して取り組むターゲット行動に関する「ABC分析」を行うのである。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第175回目である。

【引用はじめ】 【3】「ABC分析シート」

 1 ターゲット行動(優先して取り組む)

→2 現状をABC分析する

 A:先行条件 → B:行動 → C:結果  「矢印」

 ここでやるべきことは、現状の環境がどうなっているかの分析です。まず、真ん中の「B:行動」に関してターゲット行動を書き込んで、その前後の状況がどうなっているかを見ていきましょう。「C:結果」と「A:先行条件」がどうなっているかを書き加えます。

「C:結果」で出現するするのは、上向き矢印「↑」(強化する結果)か下向き矢印「↓」(弱化する結果)、もしくは「ー」(どちらでもない)を記入し、太さや大きさで影響力を表します。

このABC分析をしっかり行うことで、行動を決めている原因が見つけやすくなり、そこから改善案を出すことにつながります。

榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.210~p.211

【引用おわり】

 ABC分析ができれば、行動の原因が明確になる。そのことで、ターゲット行動をどうすれば増やすことができるか考えられるようになる。

 ターゲット行動の直後の「結果」はどうすればよいか。また、直前の「先行条件」も「ターゲット行動」を引き出しやすいものにすればいいのだ。 

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