ABAマネジメントが計画的にできるように、榎本氏は「便利シート」を考案している。
次のような5種類のシートである。「ABAマネジメント目的シート」「ターゲット行動シート」「ABC分析シート」「AC改善アイデアシート」「改善実施シート」。これらのシートを段階的に活用することで、望ましい行動を実施できるようにする。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第168回目である。まずは、「ABAマネジメント目的シート」についての説明だ。
【引用はじめ】
「ABAマネジメント目的シート」
1 改善したいと思いついたことは何か
→2 何のためにそれを改善したいのか、改善したら何につながるか
→3 上記の目的のためには、他にもっと改善すべきことはないか
2番目の「何のためにそれを改善したいのか、改善したら何につながるか」は、非常に重要です。表に出ていてすぐ気づく、目に見えるものごとと、その奥にある本質的な問題は何か、を考えるためのものです。
本当に改善したいことが目的です。1番目の「改善したいと思いついたこと」を変えれば、本当にその目的につながるのかどうかをしっかり検討しましょう。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.206~p.207
【引用おわり】
「改善したいこと」というのは、主観的で抽象的な表現のレベルである。次に、「改善したら何につながるか」といった本質的な問題を見いだすのである。目的との関係をしっかり把握する段階だ。
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