2021年12月2日木曜日

「強化履歴」の差で性格が違ってくる

  「性格」の違いはどうして生ずるのか。それは環境の違いであり、行動分析学流で言えば、「強化履歴」によるものだ。

 ある特定の行動した直後に強化されたか、強化されなかったかの差の積み重ねによって、「元気な子」になったり、「元気のない子」といった違いになる。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第151回目である。

【引用はじめ】

 兄弟姉妹や双子など、家庭環境、学校環境などが同じで育っていっても、いわゆる「性格」が違うというのは、「強化履歴」が違うという要素があります。

 小さいころのほんの小さな差が、機会があるかないかでさらに差が出て、どんどん大きく広がっていくのです。

榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.180

【引用おわり】

 私たちが育つ周囲の環境がどのようなものであるか。それが「性格」形成に大いに影響する。

 挨拶できる子、挨拶できない子の違いはどのような「強化履歴」だったかで決まるのだ。それは大人になっても同様な影響である。職場における職員だって同様の「強化履歴」によって、行動も変化する。

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