2021年12月24日金曜日

具体的行動レベルで表記する

 ABAマネジメントが計画的にできるように、榎本氏は「便利シート」を考案している。次のような5種類のシートである。「ABAマネジメント目的シート」「ターゲット行動シート」「ABC分析シート」「AC改善アイデアシート」「改善実施シート」。これらのシートを段階的に活用することで、望ましい行動を実施できるようにする。

 ABAマネジメント目的シート」の次は、「ターゲット行動シート」を使って、改善すべき「具体的な行動」を設定するのだ。そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第172回目である。

【引用はじめ】 【2】「ターゲット行動シート」

 1 改善すること

2 具体的な「行動」を設定

 改善につながる行動は?  デッドマンテスト  ビデオカメラテスト

→3 上記の具体的行動のうち、次のチェックから、ターゲットとする行動を決める

 目的につながるどうか  観察できるものかどうか  指導できるものかどうか

 【ターゲット行動決定】(優先して取り組む)

 たとえば、「部下の報連相を徹底する」という表現のままでは、「徹底」しているかどうかは、第三者が客観的に判断することができないため、改善できているかどうかが非常にあいまいになってしまいます。

  • 「報連相」とは、具体的には何を誰にどのようにすることなのか
  • 「徹底」とは、具体的に何をどこまでやることなのか

 これらについて、具体的行動レベルで表記するためには、「デッドマンテスト」と「ビデオカメラテスト」をクリアする形で、具体的行動を設定し、ターゲット行動としましょう。

榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.208~p.209

【引用おわり】

 「ターゲット行動」を、死人にはできない行動(デッドマンテスト)として表記する。さらに、具体的な目に見える形(ビデオカメラテスト)で表記する。こうすれば、改善につながる「ターゲット行動」を明確にすることが可能だ。 

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