ABAマネジメントが計画的にできるように、榎本氏は「便利シート」を考案している。次のような5種類のシートである。「ABAマネジメント目的シート」「ターゲット行動シート」「ABC分析シート」「AC改善アイデアシート」「改善実施シート」。これらのシートを段階的に活用することで、望ましい行動を実施できるようにする。
1番目「ABAマネジメント目的シート」、2番目「ターゲット行動シート」、3番目の「ABC分析シート」を使って、優先して取り組むターゲット行動に関する「ABC分析」を行うのである。この「ABC分析シート」に基づいて、4番目においては、「AC改善アイデアシート」を用いるのである。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第176回目である。
【引用はじめ】 【4】「AC改善アイデアシート」
1 ターゲット行動(優先して取り組む)
→2 「A:先行条件」と「C:結果」のアイデアをたくさん出す
※ ABC分析シートと全く同じ「B:行動」を書き込みます。ABC分析シートを見ながら、今度は行動が強化される「B」がどんどん出てくるようにする「A:先行条件」と「C:結果」のアイデアを出しましょう。
A:先行条件 → B:行動 → C:結果 「矢印」
ここでやるべきことは、ターゲット行動の「B:行動」に関して、その前後の状況について、「A:先行条件」と「C:結果」について、たくさんのアイデアを出します。アイデア出しは、一人で考えるよりも、多くの人からたくさんのアイデアをもらうのがいい。職場のみんなで、よりターゲット行動が起きやすいような「しくみ」は作れないかアイデア出しを行うのです。自分たちで決めた取り組みなので、遂行度も高くなるはずです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.212~p.213
【引用おわり】
ターゲットとする行動に関して、その前後の「先行条件」と「結果」について、行動が起きやすくするアイデアを出すのである。
職場内の仲間とかんかんがくがくやるといい。これだというのが出てくる。
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