ABAマネジメントが計画的にできるように、榎本氏は「便利シート」を考案している。
次のような5種類のシートである。「ABAマネジメント目的シート」「ターゲット行動シート」「ABC分析シート」「AC改善アイデアシート」「改善実施シート」。これらのシートを段階的に活用することで、望ましい行動を実施できるようにする。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第169回目である。まずは、「ABAマネジメント目的シート」についての説明だ。その中でも3番目の「もっと改善すべきことは何か」についてである。
【引用はじめ】
「ABAマネジメント目的シート」
1 改善したいと思いついたことは何か
→2 何のためにそれを改善したいのか、改善したら何につながるか
→3 上記の目的のためには、他にもっと改善すべきことはないか
3番目の「もっと改善すべきことはないか」を考えてみます。目につく課題よりも、もしかしたらもっと本質的な改善につながる方法があるかもしれません。目的につながるような、他の改善方法などを考えてみましょう。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.206~p.207
【引用おわり】
「目的シート」を作成するのに、3段階で考案しようとするのである。
1番目は「改善したいと思いついたこと」、2番めは「改善したらつながること」、
最後の3番目が「もっと改善して目的につながること」を明らかにしようとするのである。
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