「新年の抱負」を掲げて、年末にふりかえると、しっかり実現できた人はごくまれである。8%ぐらいしかうまくいってないという調査結果だ。うまく実現できた人はどんなことをやったから、「新年の抱負」を成し遂げることができたのだろう。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第166回目である。
【引用はじめ】
「新年の抱負」は、緊急度が低いので、ついつい後回しにして、後回しにして、後回しにして・・・。気づいたらもう12月というわけです。
新年の抱負を達成できた人たちは、まわりの協力を得るなどのしくみをうまく使って成し遂げています。
意思や気持ちをいくら高めようとしても、緊急度の低い目標に対しては行動できないものです。
きっかけ(A:先行条件)とフィードバック(C:結果)の環境をつくり、それにより、行動が促され、繰り返されるしくみをつくることです。次のようなやり方です。
【A:先行条件】 「家族の協力 アドバイザーがいる」「チェックリスト 仲間に宣言」
【B:行動】 「望ましい行動」
【C:結果】 「家族からのいいね! 褒め言葉がもらえる」(↑) 「記録やグラフ プチご褒美」(↑)
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.204
【引用おわり】
「新年の抱負」を掲げたからといって、誰もがうまくいくわけでない。結局、年末になってみると、今年も成し遂げことができなかったなあということがしばしば。自分は意思が弱いんだ。飽きっぽい人間だと嘆いて終わりにしがちだ。毎年進歩がない嘆き節を繰り返している。
そうじゃない。やりようがある。8%の人ができるのだから、それを真似ればよい。
先送りしないしくみ、しかけを工夫する。「望ましい行動」の直後の好子だ。さらに、行動を促すきっかけを提示する。その繰り返しである。
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