ABAマネジメントが計画的にできるように、榎本氏は「便利シート」を考案している。
次のような5種類のシートである。「ABAマネジメント目的シート」「ターゲット行動シート」「ABC分析シート」「AC改善アイデアシート」「改善実施シート」。これらのシートを段階的に活用することで、望ましい行動を実施できるようにする。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第167回目である。まずは、「ABAマネジメント目的シート」についての説明だ。
【引用はじめ】
「ABAマネジメント目的シート」
1 改善したいと思いついたことは何か
→2 何のためにそれを改善したいのか、改善したら何につながるか
→3 上記の目的のためには、他にもっと改善すべきことはないか
1の「改善したいと思いついたことは何か」には、その職場でよくある悩みなどで記述します。例えば、「部下が報連相を徹底できないので困っている」「社員の遅刻が多い」「会議時間が長い」「発言が少ない」「コミュケーションがよくない」などが、職場でよくある例といえるでしょう。
なお、この段階では、主観的・抽象的な表現でも問題ありません。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.206~p.207
【引用おわり】
「ABAマネジメント目的シート」には、まず「改善したい思いついたこと」を明らかにする。
主観的で、抽象的な表現でかまわない。
どんなことを問題と感じているかはっきりしてみる段階である。
0 件のコメント:
コメントを投稿