定年間際のベテラン社員が、意欲的でなくなってきている。仕事にも熱が入ってない。なぜなんだろうと、ABC分析で現状分析してみた。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第159回目である。
【引用はじめ】
定年間近のOさんが仕事をしない。「ベテランあきらめ社員」とレッテルを貼ってしまいかねない。
そこで、その仕事ぶりを観察して、現状分析してみると次のようになりました。
A:先行条件 「まわりは年下」 「簡単な業務」 「評価制度あり」
B:行動 「毎日の業務をする」
C:結果 「誰もチェックしない」(―) 「完了しても手応えなし」(―) 「してもしなくても評価変わらず」(―)
Oさんにとって、「毎日の業務」行動の結果は、矢印が上向き(↑)でも、下向き(↓)でもないのです。(―)といったよいことでも悪いことでもない、何の刺激もないのです。行動が消去されているということです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.193~p.195
【引用おわり】
ベテランのOさんをよくよく観察してみた。
「毎日の業務」行動では、その先行条件において、「みんな年下」で、「簡単な業務」ばっかり、そして「評価制度」にはもう無関心になっている。
さらに、「毎日の業務」行動の結果は、「チェックなし」、「完了しても手応えなし」、「評価変わらず」だ。
これでは、仕事をしようがしまいがなんら変わらず、生産性をあげるような行動にはなりえない。
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