ABAマネジメントが計画的にできるように、榎本氏は「便利シート」を考案している。次のような5種類のシートである。「ABAマネジメント目的シート」「ターゲット行動シート」「ABC分析シート」「AC改善アイデアシート」「改善実施シート」。これらのシートを段階的に活用することで、望ましい行動を実施できるようにする。
「ABAマネジメント目的シート」の2番目には、「ターゲット行動シート」を使う。この「行動シート」によって「具体的な行動」を設定するのだ。特に、第三者でもわかるようにする手立てを使う。そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第173回目である。
【引用はじめ】 【2】「ターゲット行動シート」
1 改善すること
→2 具体的な「行動」を設定
改善につながる行動は? デッドマンテスト ビデオカメラテスト
→3 上記の具体的行動のうち、次のチェックから、ターゲットとする行動を決める
目的につながるどうか 観察できるものかどうか 指導できるものかどうか
【ターゲット行動決定】(優先して取り組む)
上記の「デッドマンテスト」とは、「死人にできることは行動ではない」ので、「死人にできないこと」という条件をクリアできたらOKというものです。「ビデオカメラテスト」とは、ビデオカメラで撮影したとして、それをモニター越しに見た人が「何をしているかわかる」程度に具体的になっているかどうか、という目線でのチェックです。
これらをクリアするように、ターゲット行動を設定します。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.208~p.209
【引用おわり】
「ターゲット行動」を決めるために、具体的な「行動」を設定する。
それには、「デッドマンテスト」と「ビデオカメラテスト」によって、クリアできるようにしなければならない。その行動は、「死人にできないこと」であり、「ビデオカメラ」でもはっきりと写っていることが必要である。それがまさしく「具体化された行動」なのだ。
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