自分は意思の弱い人間だから、なんでもうまくいかない。自己を蔑んで消極的な人がいる。それはなぜなんだろう、考えてみたことはないのだろうか。意思が弱いなんて勝手に思い込んでいるに過ぎないのだが。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第163回目である。
【引用はじめ】
「自分は意思が弱いから」「甘え体質だから」「だらしないから」―このように、物事が続けられない原因を自分の内面的なもののせいにして、自分はダメ人間だ、とレッテルを貼ったりしてはいませんでしょうか。
他人だけではなく、自分自身に対しても、攻撃しているだけということがよくあります。
自己否定や自己嫌悪に陥り、自分自身はもともとそのような人間なんだ・・・と落ち込んだりします。
でもこれは、勝手に原因をつくっているだけであって、行動できないのは誰が悪いわけでもありません。あなたも他の人も悪くないのです。
行動できないのは、ただ単に、いま強化されていない、もしくは過去に強化されてこなかっただけなのです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.203
【引用おわり】
自分はダメ人間とレッテル貼りしても、何も変えることができない。こういう実情に甘えていても益々ドツボにはまるばかり。
うまく行動できないのは、ダメ人間だから。なぜ、ダメ人間なのか。それはうまく行動できないからなんていう、循環論にしか過ぎない。
うまく行動できる改善策を試みてみる。ターゲット行動が強化できるようにするのである。
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