2021年12月14日火曜日

自分はダメ人間というレッテル貼り

 自分は意思の弱い人間だから、なんでもうまくいかない。自己を蔑んで消極的な人がいる。それはなぜなんだろう、考えてみたことはないのだろうか。意思が弱いなんて勝手に思い込んでいるに過ぎないのだが。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第163回目である。

【引用はじめ】

 「自分は意思が弱いから」「甘え体質だから」「だらしないから」―このように、物事が続けられない原因を自分の内面的なもののせいにして、自分はダメ人間だ、とレッテルを貼ったりしてはいませんでしょうか。

 他人だけではなく、自分自身に対しても、攻撃しているだけということがよくあります。

 自己否定や自己嫌悪に陥り、自分自身はもともとそのような人間なんだ・・・と落ち込んだりします。

 でもこれは、勝手に原因をつくっているだけであって、行動できないのは誰が悪いわけでもありません。あなたも他の人も悪くないのです。

 行動できないのは、ただ単に、いま強化されていない、もしくは過去に強化されてこなかっただけなのです。

榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.203

【引用おわり】

 自分はダメ人間とレッテル貼りしても、何も変えることができない。こういう実情に甘えていても益々ドツボにはまるばかり。

 うまく行動できないのは、ダメ人間だから。なぜ、ダメ人間なのか。それはうまく行動できないからなんていう、循環論にしか過ぎない。

 うまく行動できる改善策を試みてみる。ターゲット行動が強化できるようにするのである。

 

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