「新年の抱負」を実現できる人は、きわめてまれである。なぜか。そのためには、計画的な取り組みを継続的に行わなければならないからである。ちょっとの取り組みで実現できるものでない。そこに到達するまでには、かなりの時間を要するのである。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第164回目である。
【引用はじめ】
アメリカのスクラントン大学が、2015年に行った「新年の抱負に関する調査」によると、新年の抱負を達成できた人は、わずかに8%。残りの92%の人は、途中で挫折したりして達成できていません。
つまり、ふつうの人は達成できないもので、できる人のほうが稀なのです。
なぜ、新年の抱負を達成できないほうが当たり前なのでしょうか。
それは、新年の目標は、1年前何かを継続して頑張ったら成し遂げられるようなものになることが多いからです。明日やったらOKというような短期的なものではなく、少し遠い目標なのですね。
すると、緊急度が低いので、ついつい後回しにして、後回しにして、後回しにして・・・。気づいたらもう12月というわけです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.203~p.204
【引用おわり】
「新年の抱負」を立ててみても、それが明日できたなんていうことはあり得ない。今もってできていないから、ぜひできるようにしたい難しいものが「抱負」として掲げられる。その難しいものを克服しなければならない。
難しいとなると、どうしても先送りしがちである。先送りを避ける手立てを工夫しなければならない。その工夫が継続できなければ「新年の抱負」など実現できないのである。
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