新入社員にとって、電話応対ははじめなかなか抵抗がある。新人教育にとって、大切なことである。顧客との関わりをもつ学びの場といってもいい。真っ先に電話に出て、会社のイメージアップにつながるような対応ができれば最高である。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第156回目である。
【引用はじめ】
職場において新人が電話に出たら、周りの人たちがお礼を言うようにしました。また、電話の得意な職員が新人に電話の仕方を教えてもらいました。
新人にとって、周りが電話に先に出ないので、最初は仕方なく電話に出ていましたが、周りの人たちから「ありがとうな! 助かるよ」というように感謝の言葉が出るようになりました。
そして、その新人も流暢に話せるようになり、自分が電話応対を上手にできることに、とても満足気でした。
いまでは、真っ先に電話に出るようになりました。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.189
【引用おわり】
電話に出ずぐずぐずしているのは、周りの人たちが電話に出てくれる。新人にとって電話応対に慣れていないので、どうしたらいいかわからない。そういう状況があって、積極的に電話に出ようとしない。
まずは新人が電話に出なければならない先行条件を整える必要がある。そのために、電話に真っ先に出るのは新人の役割と決め、周りの人たちは電話出ない。さらに、新人の電話応対教育をベテランの先輩が行う。
また、電話応対を行なったら、周りの人たちが感謝の言葉をかける。こうしたことの繰り返しによって、新人は電話に真っ先に出ることに自信を持つようになる。
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