ABAマネジメントは、心のなかのことより、表面的な行動に着目してその原因を見いだそうとする。だから、本質的なことがわからないといった批判をされたりする。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第179回目である。
【引用はじめ】
ABA(応用行動分析学)は、批判されることが多い学問です。
ABAは、人の行動を変容させることには、非常に強力に効果を発揮します。そして、そのやり方においては、心のなかは考えずに、前後の環境への介入という形をとります。
そのためか、外から行動をコントロールしているという印象をもたれることもあります。
尊厳ある人の行動を、自由意思を尊重せずに、外から変容させるというのはどうなのか、というような批判を受けることがあります。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.219
【引用おわり】
ABAが重視するのは、観察しやすいものからアプローチする姿勢である。内面という観察しにくいものに関して仮説をとなえることはしない。それが真実かどうか今のところ分からないからである。今分かっていることで勝負する。
この行動に関して、前後関係の環境がどうなっているかを観察することによって、その原因を探り出そうとするのである。
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