2022年3月22日火曜日

人は理屈通りには動かない

 人の意識と行動を変えるには、どんなテクニックがあるか。人が心から変われるやり方を見いだしたい。以下の舞田本では、そのことを述べている。引用は、通算で第3回目となる。

【引用はじめ】

 行動分析学は、仮説を立て、検証するということを、数値測定に基づいて行います。そのため、何をすれば人は最もよく変わり、何をしてもあまり効果がないのはなぜかが、実証的に研究されてきました。それが、「60秒ルール」とか「シェイピング」などの様々なテクニックとして結実しています。

 人は理屈通りには動かない。

 やらなければクビだと言えば、確かに人は動くでしょう。ですが、それは心から動くことにはなりません。心から動いていない人や組織には熱がなく、成長力がありません。

 逆に、人の心が動く時、組織には奇跡のようなことが起きることがあります。人の意識と行動が変わることで、業績が上がるだけではありません。まるで職場の照明を全部取り換えたのではないかと思うほど、職場が明るく見えるのです。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.4~p.5

【引用おわり】

 人や組織をいやいやでなく、心から動くようにしたい。それには、実証的な方法論を活用することである。行動分析学はその一助として役立つ。まずは試しにやってみる。それがうまくいったら、続けてみる。もちろん、簡単にはうまくいかないことだってあるだろう。次は、別なやり方で試みる。行動分析学の応用だと、無手勝流でやらなくていい。どこがうまくいって、うまくいかないか明確だ。系統だった対応ができるのである。

 

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