さまざまな行動の理由を解明しようとするのが行動分析学である。以下、そのことについて舞田本で次のように述べている。引用は、通算で第5回目となる。
【引用はじめ】
行動分析学とは、人の行動の予測と制御(コントロール)を可能にする、一種の心理学だ。
私たちは、いろいろ行動をする。良いことも悪いこともする。
たとえば他者には優しく接すべきだと分かっていても、つい、無愛想に接してしまうこともある。早起きは三文の徳と知ってはいても、つい、いつもでも寝床の中にいてしまうこともある。
人はどうして、なすべき行動をしないのか? また、いけないと分かっていることを、ついやってしまうのか? そこには全て、合理的な理由がある。その理由を解明するのが、行動分析学の第一の目的である。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.14~p.15
【引用おわり】
人のいろんな行動を明確に理解できれば、その対策も可能だ。行動の原因の解明に挑み続けているのが行動分析学である。それもシンプルに解明しようとしている。ただ単なる解釈だけでなく、行動の制御まで可能なようにしている。期待の持てる心理学と言っていい。
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