2022年3月24日木曜日

行動の理由を解明する心理学

 さまざまな行動の理由を解明しようとするのが行動分析学である。以下、そのことについて舞田本で次のように述べている。引用は、通算で第5回目となる。

【引用はじめ】

 行動分析学とは、人の行動の予測と制御(コントロール)を可能にする、一種の心理学だ。

 私たちは、いろいろ行動をする。良いことも悪いこともする。

 たとえば他者には優しく接すべきだと分かっていても、つい、無愛想に接してしまうこともある。早起きは三文の徳と知ってはいても、つい、いつもでも寝床の中にいてしまうこともある。

 人はどうして、なすべき行動をしないのか? また、いけないと分かっていることを、ついやってしまうのか? そこには全て、合理的な理由がある。その理由を解明するのが、行動分析学の第一の目的である。


舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.14~p.15

【引用おわり】

 人のいろんな行動を明確に理解できれば、その対策も可能だ。行動の原因の解明に挑み続けているのが行動分析学である。それもシンプルに解明しようとしている。ただ単なる解釈だけでなく、行動の制御まで可能なようにしている。期待の持てる心理学と言っていい。  

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