行動に影響与えるには、一回強化したからといってうまくいくわけでない。何回か強化してはじめて行動が変わるのである。「部下が上司に相談に行く」ためには、何回も上司は笑顔で部下を迎えることが大切である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第11回目となる。
【引用はじめ】
「自分の部下は、ちっとも相談に来ない」と悩む上司は、一度、自分自身を振り返ってみよう。自分は、部下の「相談に来る」という行動を、どれだけ強化しているだろう?
自分は、部下が相談に来たとき、いつも笑顔で迎えているだろうか?無表情な対応をしたり、面倒くさいといった表情をしていないだろうか。たとえば笑顔を見せるということでも、重要なのは、「いつも」笑顔で迎えるということだ。
行動に影響を与えるためには、強化は一回だけでは足りない場合が多い。だから、上司が一度だけ笑顔を見せたからといって、それですぐに部下がどんどん相談に来ると考えるのは甘い。たとえ自らが大変な状況にあったとしても、部下からの相談には常に笑顔で応えてあげる。そのような覚悟を持った対応をしているだろうか。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.20
【引用おわり】
強化するといっても、それなりの努力が必要である。部下が相談に来たら、上司は笑顔で迎える。それもいつも笑顔であたたかい対応をすることだ。それがあってはじめて、部下も上司はいつも相談にのってくれてありがたいとなるのである。
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