部下が上司のところに相談にいっても、迷惑そうにされたりすると、相談する気にならなくなるのは当然である。また、相談しても満足いくような答えがなければ頼りないなあとなってしまう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第240回目となる。
【引用はじめ】
- 何かの問題で困っているときに、上司に相談すると、かえって問題がややこしくなることもある。
- そうした体験を何度もしたり、あるいは、相談したらとんでもなく面倒なことになってしまったという強烈な体験をしたりした。
- 「もう、あの上司に相談なんてするものか」と思い、実際に相談に行くという行動は減る。
- 問題が複雑化するということが、相談に行くという行動を弱化してしまう。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.35
【引用おわり】
上司が部下の相談に的確な対応ができないとなれば、部下の信頼を失うことになる。特に、相談内容に関して混乱させるようなことがあれば、なおさらだ。適確な解決策が得られなくても、それなりに整理されてくれればいい。手応えある対応を期待していくわけだから、そうしたことがなければ相談行動は弱化されることになる。
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