スピード違反を犯して交通事故を起こした。こうしたことには、罰金や免許停止などの処罰がある。「弱化」されるわけだ。ところが、これを何事もなかったように「消去」されるだけではどうなるだろう。スピード違反や交通事故は、なくならない。問題を放置していることになってしまう。やはり、違反行動には弱化が必要である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第245回目となる。
【引用はじめ】
- 規則を破るという行動を減らすために消去を使ったらどうか。
- 消去なら、何もしない、強化しない(褒めない、注目しないなど)ということだから、叱るとか罰するよりも、やりやすいと感じる人も多い。
- 消去で片付く場合もあるが、しかし、行動を減らすために消去だけに頼るのは現実的でない場合がある。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.40
【引用おわり】
世の中には、消去だけでうまくいかないことも多い。やはり、問題の程度によっては、弱化が用いられなければならない。弱化が用いられる場合も、むやみやたらに多用すべきでない。
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