職場におけるセクシャルハラスメントやパワーハラスメントなどは、ただ単なる無視などの消去ではなくなるものでない。明確に弱化するなどが必要である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第247回目となる。
【引用はじめ】
- 悪い行動を減らすために、消去よりも弱化を使ったほうがよい理由はもう一つある。
- 消去ではバーストが起きる可能性がある。
- 職場でセクハラやパワハラがあるとき、その人の行動を完璧に無視するという消去によって、最終的にその行動は収まるかもしれない。
- しかし、その過程においてバーストが起こり、一時的とはいえ行動がエスカレートしてしまうかもしれない。
- ハラスメントに対しては、断固とした対処(弱化)をして、行動を速やかに止めるべきである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.42
【引用おわり】
セクハラ、パワハラなどは消去してもうまくいかないケースが多い。無視などしていれば、かえってバーストによってハラスメントが増える危険性もあるからだ。やはり、そうした行動に対しては、有無を言わせないペナルティによって弱化しなければならない。
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