新入社員にとって、新しい仕事が身につくまではしっかり指導してもらう必要がある。そうすることで身につくのも早くなるからだ。ただ、身についたあとは少しずつ褒める回数も減らしていく。そうした行動を維持できるようにするためだ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第258回目となる。
【引用はじめ】
- 新しい仕事に習熟するまでは連続強化を行う。
- それに慣れてきたら今度は2回に1回褒めるようにし、次に3回に1回、そして4回に1回・・・・・・という具合に、強化の頻度を下げてゆこう。
- 部分強化に切り替えてゆくである。
- 部分強化には行動を維持する効果があるので、褒められなくてもきちんと仕事をする人が育つ。
- 初めのうちは毎回褒めるが、ある日から全く褒めなくなるというのは駄目だ。
- 褒めないというのは「消去」をしていることになるから、それでは行動が減ってしまう。
- だから段々と頻度下げながらも、強化は続けることが必要だ。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.50
【引用おわり】
新しい仕事を身につけるには、まずは連続強化によってその仕事が一人前になるようにしなければならない。そうなったら、今度は強化の頻度を少しずつ減らすことも大切である。連続強化から部分強化に切り替えていく。但し、部分強化はいつまでもやり続けることだ。強化の頻度としては、 ごくたまにであってもだ。なぜなら、強化しなければその行動を消去することになるからである。
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