逆境にも耐えて、がんばれるようにするにはどうするか。まずは初めが肝心である。初めのうちは、失敗しないように達成の喜びを味わうことができるようにすることである。まずは行動を強化するのである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第237回目となる。
【引用はじめ】
- 逆境をバネにできるような人間をつくりたいと願うコーチや、親や、上司は、まず弟子や子どもや部下に、成功体験を十分に積ませ、行動を強化しておかなければならない。
- 初めはやさしいものでいいから、まず達成の喜びを十分に味わわせることが必要なのである。
- そして、徐々にハードル(課題、目標)を上げてゆくのだ。
- それを怠って、ただ闇雲に走らせ、勉強させ、働かせ、そしてうまくゆかないときに「逆境をバネにせよ」などというのは、間違いなのである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.32
【引用おわり】
成功体験を知っているかどうかが大切なことである。今までなんらの成功がなかったとしたら、それに対する取り組みもいい加減なものになる。成功した経験を積んでいるかどうかによって、逆境に対する耐性も違っている。少々の失敗に対しても、頑張り度合が違う。なんとしても、この逆境を乗り越えようと努力し続けるのである。
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