2022年11月11日金曜日

相談することを弱化してしまう

 部下が上司に相談しようとしても、上司がまともに取り合わなかったらどうなるか。相談に行ってもいつも迷惑そうにする。その態度に部下は嫌気を示してしまうはずだ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第239回目となる。

【引用はじめ】

  • 部下が相談にのってもらいたいことがあって、上司のところに相談に行く。
  • 上司は部下に対して、邪魔くさそうにこちらをじろりと睨む。
  • 部下はいつもそのようにされると、相談に行きにくくなり、相談に行かなくなる。
  • 上司に睨まれるということが、部下に不快を感じさせるために、「相談に行く」という行動を弱化するのである。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.34

【引用おわり】

 部下が相談にのってくれるように、上司のところに行くのだがあまり歓迎されない。そうしたことを繰り返されれば、部下だってもういいやとなるのは当然だ。上司が部下の相談行動を弱化することになる。上司側にも事情があるとはいえ、部下にとっては頼りがいないなあと思わざるを得ない。信頼を失うだろう。本来なら、やりようがあると思うのだが。

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