行動の原理は3つによって説明できる。それが、強化・消去・弱化である。行動の直後にそのどれかが働くことによって、行動が増えたり、なくなったり、減ったりするのである。行動の直後とはどれぐらいを指すのか。短ければ短いほどいい。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第248回目となる。
【引用はじめ】
- 人の行動は全て、強化・消去・弱化という3つの原理で分析と説明ができる。
- これを応用すれば、人がどのように行動するかという予測もでき、さらには望ましい方向に行動を制御することも可能になる。
- 人の行動が強化されるか、消去されるか、弱化されるかは、行動の「直後」に何が起こるかで決まる。
- 実証的研究の結果、行動後の60秒以内であることが分かっている。
- だから、行動後の1分間でそれができるような工夫と努力をしなければならない。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.43~p.44
【引用おわり】
私たちの行動は3つの原理で制御されている。行動の直後の状況のあり方で決まってくる。単純すぎて本当かと疑うかもしれない。しかし、それは行動分析学によって明らかにされている。非常に応用範囲の広い考え方である。自らの行動を変えることにも大いに役立つ。
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