規則破りはなぜ起こるか。規則破りによって、強化されたりするからである。規則どおりにしないと、楽だしうまくいったりする。規則どおりだと面倒なことが多かったりするからだ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第246回目となる。
【引用はじめ】
- 人が規則を破るのは、それによって何らかのメリットがあるからである。
- 自分だけ得できるとか、面倒くさいことをしなくて済むとかだ。
- そこに強化が働いているから、人は規則を破るのだ。
- それに対して、こちらができる消去には、どのようなものがあるか。
- 規則を守らなかったら褒めない、といった程度のことでは、規則破りを強化しているメリットの魅力にはなかなか対抗できない。
- 規則を破ったら怒られる、という弱化を使えば、多少の得があっても、怒られるのが嫌で規則を守る。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.40~p.41
【引用おわり】
規則破りに対して、褒めないなどの消去しようとする。それぐらいで、規則破りがやめられればいいのだが、そう簡単ではない。規則破りしたほうがずっと面倒なことがないからだ。そうなると、規則破りに対しては、直ちに叱責などの弱化によって、やめさせる必要がある。適切な弱化も必要なときがある。
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