会社において、「協力する」ことが不十分になっているのはなぜか。協力しても、負荷がかかるばかりで得にならない状況になっているからである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第384回目となる。
【引用はじめ】
- みんなが互いに協力し合わないのはなぜでしょうか。
- 「協力する」という行動が消去または弱化されています。
- 協力すると、自分の仕事(残業)が増える(弱化)ことが原因になっています。
- このことは会社が原因をつくっています。
- 会社が人件費を少しでも減らしたいために、残業を厳しくコントロールするようになったことが影響しています。
- 残業を減らすことは、基本的には良いことです。
- 働きすぎは健康に良くないばかりでなく、家族や友人と過ごす時間をなくさせ、仕事以外の趣味や社会貢献に費やす時間的余裕をなくします。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.145
【引用おわり】
互いに協力したりすると、自分の仕事が増えてしまう。残業ができなくなっているので、自分の仕事を果たすだけに精いっぱいで、他の人のことまで考えられない。残業しないメリットがある反面、協力しなくなったデメリットも見られる。
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