人が会社を辞めるという行動は、辞める人の様子を見てそういう行動を引き起こすためだと考えられる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第389 回目となる。
【引用はじめ】
- 転職経験の少ない大多数の人たちが次々と辞めるのは、強化のためとは言えない。
- これはモデリングによるものです。
- つまり、同じ会社の他の人が辞めるのを見て、自分も辞めようと思い行動に移すということです。
- 辞表を出した人を見ていると、それまでは会社に対する不満でいっぱいの顔つきをしていたのが、辞表を出した後は不満など忘れたすっきりした顔つきになっている。
- また、それまでは仕事のプレッシャーから常に眉間にしわを寄せていたのが、辞表を出した後はプレッシャーから解放された。
- そう言う人を見てしまうと、それも次々に見てしまうと、「自分も辞めようかな」と思う、つまり辞めるという行動が引き起こされるのです。
- 離職は連鎖するというのは、モデリングという心理的メカニズムが働くからです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.149~p.150
【引用おわり】
会社を辞めたくなるのは、辞めていく人の状態を見るからである。辞めていく人は、なんだかすがすがしい感じだったりするからだ。辞めることがなんだか良いことのように思える。そうしたことによって、辞める人が次々と出たりする。
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