何か、新しいアイデアを出しても、「できない理由」ばっかりが言われる。そんなだったら、新しいアイデアなど出なくなる。そうならないようにするには、どうすればよいか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第403回目となる。
【引用はじめ】
- みんなから新しいアイデアがどんどん出てくるようにするにはどうしたらよいか。
- 今は、新しいアイデアを出しても、他の人に「できない理由」を言われて否定される(弱化)か、「検討しておきます」とだけ言われてすぐに何かが起きるわけではない(消去)か、いずれかの結果になることが多いということです。
- アイデアに対して「できない理由」を言われる、という状態を修正しましょう。
- できない理由を言う人が自分であるなら、自分の行動を変えればよいわけですが、言う人が他の人間だったときには、どうすればよいでしょう?
- 答えは消去と弱化です。
- 「できない理由」を述べた人に、あなたは「なるほど」と感心していないでしょうか?
- それは、「できない理由を言う」という行動を強化していることになります。
- つまり、できない理由を言う人は、そうすると周りから感心されるから、言い続けているのです。
- ですので、それを変えます。
- できない理由を言う人がいても、あなたは感心しないのです。
- 「ふうん」と聞き流すのです。これは消去にあたります。
- あるいは、「できない理由ばかり言っても何も生まれないよ」などと注意するのです。
- これは弱化にあたります。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.159~p.160
【引用おわり】
新しいアイデアに対して「できない理由」が出たら、それに感心したりしないこことだ。「できない理由」を強化しないことである。「できない理由」に対しては、関心を示さない。逆に、前向きな意見を歓迎するようにするのである。
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