2023年4月2日日曜日

働き甲斐を行動的に解釈する

 職場が閉塞感に包まれている。この閉塞感というのは、具体的に言うとどういうことか。もっと行動的に解釈し直すどうなるか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第377回目となる。

【引用はじめ】

  • 職場が閉塞感で包まれているということを、行動的に解釈し直してみると、まず「日々の仕事に働き甲斐が感じられない」ことでした。
  • 働き甲斐というのも感覚を表す抽象的な表現ですので、これを行動的に解釈する必要があります。
  • 「働く」という行動が消去または弱化されているのです。次のような消去や弱化が起きています。

  1. 仕事をしても、成果があがらない(消去)
  2. 仕事をしても、充実感が得られない(消去)
  3. 仕事をしても、成長感が得られない(消去)
  4. 仕事をしても、お客様からクレームをつけられる(弱化)

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.141

【引用おわり】

 職場の閉塞感というのは、「働く」という行動が消去されたり弱化されていることだ。仕事に「成果なし」「充実感なし」「成長感なし」といった消去が働いている。また、「客からクレーム」といった弱化が働いている。こうした状況だと、職場は沈滞ムードで閉塞感に包まれたままとなってしまう。それをいかにすれば打破できるか。このままにしてはおけない。会社の倒産にもなりかねないからだ。

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