自ら成長しているかどうかを実感できるようにしたいものだ。それは外的な要素によるというより、自ら明らかに伸びていると思えることが重要だ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第397回目となる。
【引用はじめ】
- 成長感とはどういうものでしょうか。
- 成長感とは、過去の自分よりも今の自分のほうが伸びたと実感することです。
- まじめに仕事をしていれば、外部景気に関係なく、人は成長しているはずです。
- ところが多くの職場です、今の自分と過去の自分とを比べるすべがないために、最終的な結果がどれだけ出せるようになったかで自分の成長を裏づけようとします。
- 景気が上向いているときには、これは働く人に幸せな幻想をもたらします。
- つまり、ほんとうは外部要因のおかげでより大きな結果が出せるようになっているのに、あたかも自分が伸びたせいで、それが起きているような錯覚に陥るのです。
- フォローの風に吹かれていただけなのに、それが自分の実力だと勘違いするわけです。
- そうした勘違いの中でほんとうの努力を怠った人は、環境が悪くなると一転して絶望にとらわれてしまいます。
- 風向き次第で浮かれるのも絶望するのも、どちらも本物の成長感とは違います。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.156
【引用おわり】
以前の自分より、今の自分のほうが伸びている。そうした実感が持てる仕事のしかたを目指す必要がある。仲間からもいい仕事をするようになったねなどと褒められて、自分の伸びが認められるようにしたい。本物の成長を味わう活動でありたい。
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