職場において、みんなで協力し合わないのはなぜか。「協力する」ことが消去されたり、弱化されていることが原因である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第384回目となる。
【引用はじめ】
- みんなが協力し合わないということについて分析しましょう。
- 「協力する」という行動が消去または弱化されています。それは、次のようなことです。
◯ 協力すると、自分の仕事(残業)が増える(弱化)
◯ 協力すると、自分の目標が達成できなくなる(弱化)
◯ 協力しても、会社には認められない(消去)
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.146
【引用おわり】
「協力する」行動が職場内で弱化され、消去されてしまっている。協力すると、残業が増えたり、目標どおりの仕事ができなかったりとなるので、会社では協力することをあまりいいことと認めない。こうした組織内の状況が「協力する」ことを、否定的にとらえる傾向がみえるのである。こうした組織内の問題をこのまま放置できない。そのための方策はどうすればよいか。
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