今は残業をすることが、すごく悪いことのようにされている。そのため、自分の仕事ばかりに精出して、協力することも少なくなっている。こういう状態は必ずしもいいとは言えない。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第385回目となる。
【引用はじめ】
- 人生を豊かに過ごすというワーク・ライフ・バランスの視点に立てば、会社が残業を減らそうとするのは、単なる人件費コントロール以上の意味があると言えるでしょう。
- ただ一方で、残業している人をチェックして本人や上司に注意するといった会社の指導が、単純な残業悪玉論を作り上げているのも事実です。
- とにかく残業はするな、という考え方が徹底したのは良いものの、そのせいで他人の仕事を手伝うことも悪いことのように思われ、みんな残業をしないように、自分の仕事だけをやって帰ろうとするようになってしまったのです。
- もちろん、会社としてもお互いに協力するななどと指導するつもりは毛頭ありませんでした。
- 協力することで残業するのは、やむをえないという見解も出してはいたのです。
- ですが実際には、人を手伝って遅くなったのか、自分の手際が悪くて遅くなったのか分かりません。
- すると、どうしても残業悪玉論に引きずられてしまったのです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.146~p.147
【引用おわり】
仕事は効率的に行って、残業などしなくてもいいようするのが一番だ。そのため、職員同士の協力もなくなってしまうのは問題である。組織というからには、協力し合う関係があってからこそ、効率性もあがるはずである。組織としての成果を上げるためにも、協力関係を生かしたあり方こそ追求する必要がある。
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