部下の営業会議での報告が、下を向いたままで小さな声で話をする。上司からは「聞こえない」と叱咤される。部下は緊張してしまう。ますますうまく話せなくなる。そうした内容について、島宗リーダー本による第251回目の引用である。
【引用はじめ】
「聞こえないぞ」、「どうなっているんだ」と強く叱咤されたときに、体が緊張したり、表情がこわばったりしていたら、これには嫌子による情動の公式が影響しているかもしれません。蛇ににらまれた蛙のように固まってしまい、本来期待している大きな、でもやわらかでリラックスした口調で話をすることができなくなってしまっているのかもしれません。
この随伴性をなんとかしない限り、部下の行動は変わりません。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.133)
【引用おわり】
部下の報告行動は、今の随伴性のままではなんら変わることはない。上司が叱咤しても、部下の緊張などを高めるという情動反応を増やすばかりである。なぜ大きな声で話できないのか、ABC分析によって現状を把握し、それを変える随伴性を見いだす必要がある。
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